南禅寺塔頭の金地院は、徳川家康にとても信頼されブレーンとして幕政にも関与した以心崇伝が住したことで知られる。その影響力は徳川秀忠・徳川家光の時代まで続き“寺大名”とか“黒衣の宰相”と呼ばれたとか。
三代目将軍・徳川家光を迎えるために小堀遠州や石組の名手の賢庭に作庭された江戸時代初期の中でも最も格式が高い鶴亀蓬莱庭園の一つで、真ん中に三尊石、向かって右手に鶴島が、左手に亀島が石組により表現されています。
植栽の大刈込では、深山幽谷(しんざんゆうこく)を表現しているが、この日訪れたときは大刈込が半分くらいしかなく若木になってました。
少し残念な反面スッキリして見やすくなったような気がしました。
解説写真と見比べるとだいぶ変わってる。
亀島
築山に石を組み亀島を表現。特に築山に植えられたヒノキ科の真柏(しんぱく)が趣ある。まるで盆栽のよう。
鶴島
築山に石を組むことで立体感を強調させており力強い。
お庭の中央にある遥拝石は、3畳分はある大きな石で、これは背後にある東照宮、つまり家康の廟を拝むために置かれました。
東照宮は全国各地にありますが、家康の遺言によって建てられたのは久能山、日光、そして金地院の3カ所だけ。