「お庭の切り株が邪魔になる」
「切り株が腐ってきて虫が湧いている」
「切り株はどのように処分すればよいのか」
樹木を伐採した際に、切り株の状態で残される方は少なくありません。
初めは実晴らしも良くなりスッキリした状態で切り株の見た目も綺麗なため、あまり気に留めないことが多いです。
しかし時間が経つと腐ってきたり虫が湧いたり、スペースが無駄になったりと様々な問題が生じてきます。
伐根、つまり切り株を完全に取り除くことは、庭や公園の景観を保つことや転倒防止、害虫の発生を予防するために非常に重要です。
最近では古民家の再生で伐根を依頼される方が多くなっています。
この記事では、造園会社の視点から、効果的な伐根の方法について詳しく解説していきます。
伐根とは切り株や根を完全に除去する作業
伐根とは、木を伐採した後に残る切り株やその根を完全に除去する作業のことです。
伐根を行うことで、庭や公園の美観が向上し、新しい植物の成長が促進されます。
また、切り株は害虫や病気の温床となることがあるため、健康な植物を育てるためにも重要な作業です。
伐根の重要性
伐根はなぜ必要なのでしょうか?
まず、切り株は多くの場合、見た目が悪く、庭の美観を損ないます。
さらに、切り株が残っていると、新しい植物の植え付けや成長を妨げることがあります。
また、切り株は害虫や病気の温床となり、周囲の健康な植物に悪影響を及ぼす可能性があります。
したがって、伐根は庭の健康を保つために重要な作業です。
切り株の成長サイクルを断つ
切り株は伐採後も根から栄養を吸収するため、しばらくは成長を続けることがあります。
そのため、完全に取り除かない限り、新しい枝が出てくることも。
これが、伐根が必要な理由の一つです。
成長した枝が再び根を張ってしまうと、再度伐採しなければならない手間が増えます。
周囲の植物との関係
切り株は周囲の植物との関係にも影響します。
残された切り株が他の植物に栄養を奪うと、他の植物の成長が鈍化し、最終的には枯れてしまうことも。
伐根を行うことで、周囲の植物が健全に成長できる環境を整えることができます。
土壌の改善
切り株が残っていると、土壌の状態も悪化します。
切り株や根が土の中で腐ると、悪臭を放ち、土壌が酸性化することも。
これにより、植物の根が健康に育つために必要な栄養素を吸収できなくなります。
伐根によって、土壌の状態を改善し、健康的な植物を育てるための環境を整えましょう。
安全性の確保
残された切り株は、事故の原因にもなります。
特に庭や公園などの公共の場では、切り株に躓いて転倒することもあります。
伐根を行うことで、こうした事故を未然に防ぐことができ、周囲の安全性を高めることができます。
病害虫の発生を防止
切り株をそのまま放置するとシロアリやオオスズメバチなどの害虫が発生する可能性があります。
シロアリにとって切り株は格好の餌となります。
さらに切り株の中に住み着き、繁殖すると、建物の木材や柱、床なども浸食し始めます。
また、切り株には空洞ができ、オオスズメバチが巣を作ることも。
ご自身が被害に遭うだけでなく、近隣トラブルになる可能性もあるので切り株は早めに除去しておいた方が安心でしょう。
伐根の方法
伐根する方法は大まかに2パターンあります。
切り株を枯らした後周りを掘って根を切断して引き抜く方法と、枯らさずに周りを掘って根を切断して引き抜く方法です。
前者の方法では根の力が弱くなるため、抜きやすくなります。
切り株を腐らせる方法
電動ドリルで切断面や側面に数か所穴をあけ、そこに除草剤を流し込み、放置します。
1ヶ月から数カ月ほど経つと切り株は枯れてきます。
この他にもシートなどで日光を遮り、自然に枯らす方法がありますが、1年以上もの歳月を要してしまうため現実的ではないでしょう。
手作業での伐根
手作業での伐根は最も基本的な方法で、スコップやショベルを用いて切り株の周りの土を掘り起こし、根を傷つけないように根を露出させます。
切り株を枯らしてから伐根する場合には手作業で行うことも可能です。
根が見えてきたら、適切な道具を使って根を切り取っていきます。
スコップやショベルの他にベールがあると土を掘る作業が楽になります。
大きい切り株を除去する際にはハイリフトジャッキがあると便利です。
手作業での方法は、労力がかかりますが、比較的コストがかからずに行うことができます。
機械を使った伐根
大型の切り株や、手作業では取り除けない場合には、機械を使用することが効果的です。
思い立ってすぐに伐根したい、切り株を枯らさずに伐根する際には抜くのに大きな力が必要となるため機会を用いることが多いです。
重機を使って切り株を掘り起こすことで、短時間で完了できますが、費用がかかるため、予算に応じて検討する必要があります。
化学薬品の使用
伐根の際に化学薬品を使用する方法もあります。
切り株に特定の薬剤を塗布することで、根を腐らせる効果が期待できます。
ただし、周囲の植物や土壌への影響を考慮する必要があります。
環境に優しい方法ではないため、慎重に検討する必要があります。
堆肥による腐食
切り株を堆肥として利用する方法もあります。
切り株をそのまま残し、自然に腐らせることで土壌に栄養を加えることができます。
これは時間がかかりますが、持続可能な方法と言えます。
ただし、見た目が気になる方には不向きです。
プロに依頼する
伐根作業は専門知識や技術が求められるため、プロの造園会社に依頼するのも一つの方法です。
専門家による作業は安全で確実ですが、費用がかかる点に留意しましょう。
自分ではできない難しい作業や、時間がない方には特におすすめです。
伐根後の土壌管理
土壌の改善
伐根後、土壌は一時的に傷んでいる可能性があります。
そのため、土壌改良材を使って健康な状態に戻すことが重要です。
腐葉土や堆肥を加えることで、栄養を補給し、微生物の活動を活発にします。
良好な土壌環境は、新しい植物が育つために不可欠です。
水はけの改善
切り株を取り除いた後、土壌の水はけが悪くなることがあります。
これを解消するために、土を耕し、必要に応じて砂やパーライトを加えましょう。
水はけが良くなることで、植物が根を張りやすくなり、健康に育ちます。
植物の選定
伐根後、何を植えるかも重要です。
切り株があった場所は、他の植物にとって新しい成長の場です。
地面の状態を考慮して、適した植物を選びましょう。
また、新しい植物の根が十分に育つように、土の改良を行ってから植え付けることが大切です。
病害虫のチェック
伐根後は、土壌中の病害虫のチェックも行いましょう。
切り株周辺には、害虫が隠れていることがあります。
適切な防除対策を行うことで、植物が健康に育つ環境を保つことができます。
定期的なメンテナンス
伐根後の土壌管理には、定期的なメンテナンスが必要です。
新たに植えた植物が育つためには、土の状態を常にチェックし、必要な手を加えることが重要です。
これにより、健康な庭を維持することができます。
伐根の費用相場
伐根の費用は、切り株の大きさや本数、地域によって異なります。
小さな切り株であれば、数千円から数万円程度で業者に依頼できることが多いです。
一方、大型の切り株や複数の切り株を伐根する場合は、数万円から数十万円に達することもあります。
自分で行うメリットとデメリット
自分で伐根を行う場合、作業にかかる時間や労力を考慮する必要があります。
確かにコストを抑えることはできますが、技術や道具が不足していると、思うように進まないことがあります。
特に大型の切り株の場合は、手間がかかるため、プロに依頼した方が効率的なこともあります。
プロに依頼する場合のメリット
プロに依頼する場合、専門知識や技術があるため、安心して任せることができます。
また、短時間で作業が完了し、仕上がりも綺麗です。
さらに、専門家によるアドバイスも受けられるため、今後の庭の管理についても考えられます。
業者選びのポイント
業者を選ぶ際には、信頼性や技術力、過去の実績を確認することが重要です。
口コミや評価を参考にして、自分に合った業者を選ぶことで、より満足度の高い伐根作業が実現します。
また業者を選ぶ際には、複数の業者から見積もりを取得することで、相場を把握しやすくなります。
費用の内訳を詳しく確認し、納得のいくサービスを提供してくれる業者を選ぶことが大切です。
切り株を除去するなら(株)満湧園にお任せ下さい
切り株を完全に除去するための伐根作業は、庭や公園の美観を保ち、周囲の植物の健康を促進するために不可欠です。
伐根の方法には、手作業や機械を使った方法、化学薬品の使用、堆肥として利用する方法など、さまざまな選択肢があります。
それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるため、自分の状況や予算に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。
切り株の除去は、一見大変な作業ですが、適切に行うことで庭の景観を一新し、植物が健康に育つための良好な環境を提供することができます。
満湧園は大阪市平野区を拠点に大阪、神戸市、京都市、奈良市、和歌山市で観葉植物のレンタルリースや植栽管理、造園工事、植物販売を手掛けています。
マンション、法人の外構植栽、戸建てのお庭まで、庭木や花壇などの植栽管理も行っています。
定期的な剪定や施肥、病害虫の防除など、植物の健全な成長をサポートいたします。
また、庭木の伐採や植替などのご相談にも対応しております。
株式会社満湧園は、お客様の満足を第一に考え、常に高品質なサービスを提供しています。
伐根をお考えの方は、ぜひ一度お問い合わせください。
株式会社 満湧園
大阪市平野区加美北3-13-7
06-6792-3848まで