庭のデザインや植物の選び方は、家の外観や雰囲気を大きく左右します。
しかし日陰の多い庭や北側の庭など、植物にとってはやや条件が悪いと思われるような場所にも樹木を植えたいとお考えの方は少なくないでしょう。
そして、庭に樹木を植える目的として最も多いのが目隠しです。
目隠しにオススメな樹木に常緑低木があります。
今回は、「日陰でも育つ、目隠しになる常緑低木」を10種類ご紹介します。
これらの植物は、厳しい条件でもしっかりと成長し、美しい緑を提供してくれます。
1. ヒイラギモクセイ
ヒイラギモクセイは、甘い香りが特徴的な常緑低木です。
特に秋には、その香りがとても心地よく、庭を彩ります。
また、葉は光沢があり、深い緑色をしているため、日陰でも元気に育ちます。
育て方のポイント
この植物は、半日陰から日陰の環境を好みます。
水はけの良い土壌を選び、定期的な水やりが重要です。
特に、夏の暑い時期には土が乾燥しないよう注意が必要です。
植える場所
ヒイラギモクセイは、他の低木や花との組み合わせがしやすい植物です。
日陰でも生育が可能なので、樹木の下や家の北側にピッタリです。
病害虫対策
一般的に病害虫に強いですが、定期的に葉の状態をチェックしてあげると良いでしょう。
特にカイガラムシには注意が必要です。
剪定の方法
剪定は、主に春に行うと良いです。
形を整えるために、軽い剪定を行うことで、より美しいフォルムになります。
2. シャラノキ
シャラノキは、特に美しい葉と可愛らしい花が魅力です。
この木は日陰でもしっかりと成長し、どんな庭にも合うデザイン性があります。
育て方のポイント
土壌はあまり選ばず、日陰でも成長するため、使いやすい植物です。
ただし、排水性の良い土壌を選ぶことが重要です。
植える場所
他の植物との相性も良いため、シャラノキは花壇や庭の隅に植えてアクセントとして活用できます。
病害虫対策
比較的強健ですが、葉に黒斑病が出ることがあります。
見つけ次第早めに対処することで、健康を保ちやすくなります。
剪定の方法
秋から冬にかけて行うのがベストです。
古い枝を切り戻すことで、新しい成長を促します。
3. アセビ
アセビは、美しい白い花が特徴の常緑低木です。
花が咲く時期になると、庭全体が優しい香りに包まれます。
育て方のポイント
この植物は、特に湿った土を好み、日陰でも元気に育ちます。
土壌が乾燥しないように注意しましょう。
植える場所
根が広がるので、ある程度のスペースが必要です。
樹木の下など、日陰を好む場所に適しています。
病害虫対策
アセビは病害虫に対して比較的強いですが、害虫がつくこともあるので、見逃さないようにしましょう。
剪定の方法
花が終わった後に剪定を行うことで、次の年の成長を助けます。
枝を軽く整える程度で大丈夫です。
4. ナンテン
ナンテンは、葉の色合いが美しく、庭に華やかさを加えてくれる植物です。
また、非常に育てやすいので初心者にもおすすめです。
育て方のポイント
ナンテンは日陰でもしっかり育ち、特に湿度が高い環境を好みます。
土が乾かないように定期的な水やりが大事です。
植える場所
主に庭の隅や花壇の下に植えると効果的です。
背の高い植物とのバランスがとれた美しい景観が作れます。
病害虫対策
比較的病害虫に強いですが、まれにアブラムシがつくことがあります。
定期的なチェックを行うことで、被害を防げます。
剪定の方法
春に新芽が出る前に剪定を行うことで、さらに美しい成長を促すことができます。
5. オタフクナンテン
オタフクナンテンは、そのユニークな葉形が魅力の常緑低木です。
特に、密生した葉は庭にリッチな印象を与えます。
育て方のポイント
日陰でもしっかり育つため、植える場所に悩むことはありません。
水はけの良い土が理想です。
植える場所
少し狭いスペースでも育つため、玄関先や庭の隅に最適です。
他の植物との組み合わせでも美しく仕上がります。
病害虫対策
通常は病害虫に強いですが、湿度が高すぎる場合は注意が必要です。
風通しを良くすることで防げます。
剪定の方法
古い葉を取り除くことで、全体の見栄えを良くします。
春から夏にかけて軽く行うのがベストです。
6. カシワバアジサイ
カシワバアジサイは、その特異な葉形が庭にアクセントを加えてくれる常緑低木です。
特に花が咲く時期には、庭が明るく華やかになります。
育て方のポイント
日陰でも育つため、植えやすく、土壌の選択もそれほど厳しくありません。
水分をしっかり与えることが重要です。
植える場所
庭の隅やフェンスの近くに植えると、自然な壁のように仕上がり、周囲の雰囲気が引き立ちます。
病害虫対策
一部の病害虫には注意が必要ですが、全般的に強健です。
定期的に葉のチェックを行うことで健康を保てます。
剪定の方法
花が終わった後に剪定を行うことで、次の年の生育を助けることができます。
軽く形を整えると良いでしょう。
7. センリョウ
センリョウは、特に赤い実が可愛らしく、庭を華やかに彩ります。
また、常緑なので、一年中美しい緑を楽しめます。
育て方のポイント
半日陰から日陰の場所を好み、湿った土壌でしっかり育ちます。
水やりを忘れずに行いましょう。
植える場所の選定
他の植物との相性が良いため、花壇やプランターでも育てやすいです。
広がりすぎないので取り入れやすいです。
病害虫対策
比較的病害虫には強いですが、葉が黄色くなることがあるので、早めに対処が必要です。
剪定の方法
主に冬に剪定を行います。
枝を整えることで、次の年に新しい芽が出やすくなります。
8. グミノキ
グミノキは、可愛らしい小さな実が特徴の常緑低木です。
果実を楽しむことができ、庭に彩りを添えてくれます。
育て方のポイント
日陰でも育ちやすく、土壌の条件も選びません。
水やりは定期的に行い、乾燥を防ぐことが重要です。
植える場所の選定
小さめのスペースでも育つため、花壇や庭の隅に植えることができます。
実がなるので、秋の楽しみになります。
病害虫対策
一般的には強健ですが、害虫がつくことがあるので、定期的なチェックを行いましょう。
剪定の方法
春に剪定を行うと、次の成長を促進できます。
枝を軽く整えることで、美しい形に仕上がります。
9. ツゲ
ツゲは、柔らかな葉が特徴的で、庭に落ち着いた雰囲気を提供してくれます。
特に古くから庭木として親しまれています。
育て方のポイント
日陰でも問題なく育つため、植え場所に困りません。
水はけの良い土が理想です。
植える場所の選定
ツゲは、他の植物とバランスを取りやすいため、花壇のアクセントや生け垣にも最適です。
病害虫対策
比較的病害虫には強いですが、木の健康状態を保つため、定期的な点検が重要です。
剪定の方法
春に新芽が出る前に剪定を行うことで、形を整えつつ健康的に育てることができます。
10. スイカズラ
スイカズラは、その香りが魅力の常緑低木です。
特に春に咲く花は甘い香りを漂わせ、庭を華やかにします。
育て方のポイント
日陰でもしっかり育つため、適切な場所で育てることができます。
湿った土を好むため、乾燥には注意が必要です。
植える場所の選定
フェンスや壁に沿わせると美しく育てられます。
他の植物と組み合わせることで、さらに魅力的な庭になります。
病害虫対策
一般的には病害虫に強いですが、特に夏の湿気が多い時期には注意が必要です。
風通しを良くすることで防げます。
剪定の方法
花が終わった後に剪定を行うことで、次の年の成長を促します。
古い枝を取り除くと良いでしょう。
庭の植栽なら満湧園にお任せ
常緑の低木を選ぶことは、特に日陰の庭において重要です。
日陰でも育つこれらの植物は、庭に美しい緑を提供し、四季折々の表情を楽しませてくれます。ヒイラギモクセイやナンテン、そしてアセビなど、多様な選択肢があるため、庭のデザインや雰囲気に応じて最適な植物を選ぶことができます。
また、これらの植物は比較的手入れが簡単で、初心者にもおすすめ。定期的な水やりや剪定を行うことで、健全な成長を促進し、美しい庭を保つことができます。
満湧園は大阪市平野区を拠点に大阪、神戸市、京都市、奈良市、和歌山市で観葉植物のレンタルリースや植栽管理、造園工事、植物販売を手掛けています。
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株式会社 満湧園
大阪市平野区加美北3-13-7
06-6792-3848まで
よくある質問
スイカズラはどのくらいの間隔で水をやるべきですか?
スイカズラは湿った土を好むため、特に乾燥が気になる夏場は定期的に水を与える必要があります。一般的には土の表面が乾いたら水をやるのが良いでしょう。しかし、過湿は根腐れの原因となるため、排水性の良い土壌で育てることが大切です。成長期である春から秋にかけては、土の状態をよく確認し、必要に応じて水やりを行いましょう。
常緑低木を植えるベストシーズンはいつですか?
常緑の低木を植えるのに最適なシーズンは、春と秋です。特に春に植える場合、成長期に入るため根が早く定着しやすく、秋に植える場合も同様に根がしっかりと育ちやすいです。ただし、真冬や極端な暑さの時期は避けるのが無難です。植物がストレスを受けにくくなる時期を選ぶことで、健康的に育つ可能性が高まります。
日陰に植える場合、土壌の選び方はどうすれば良いですか?
日陰で育つ植物を選ぶ場合、土壌の質が非常に重要です。基本的に、水はけが良く、腐葉土などの有機物を多く含む土が理想です。土が湿りすぎると根腐れを引き起こす可能性があるため、注意が必要です。また、pHのチェックも行うと良いでしょう。弱酸性から中性の土が最も適しており、必要に応じて改良剤を追加することが大切です。
常緑低木の剪定はどのくらいの頻度で行うべきですか?
常緑低木の剪定頻度は種類によって異なりますが、一般的には年に1回から2回の軽い剪定で良いでしょう。特に春に新芽が出る前に行うと、全体の形を整えながら新しい成長を促すことができます。病害虫や風通しの改善のために、古い葉や不要な枝を取り除くことが重要です。ただし、植物の成長に応じて剪定の量や時期を調整することが大切です。
どの常緑低木が他の植物と組み合わせやすいですか?
ヒイラギモクセイやナンテン、アセビなどは、他の花や低木との相性が良いです。特に、色や形のバランスを考えながら組み合わせることで、美しい庭を作ることができます。また、背の高い植物とのコンビネーションもおすすめです。例えば、高さのある植物の下に低木を植えることで、奥行きのある美しいレイアウトが実現できます。選ぶ際は、成長する大きさや形状も考慮しましょう。