マンション管理人必見!庭木の病気、種類や対策を紹介

マンションの管理人にとって、美しい庭は住人の満足度を左右する重要な要素です。しかし、庭木は病気や害虫の影響を受けやすく、適切な対策を講じなければ景観を損なうだけでなく、住人の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

本記事では、マンション管理人が知っておくべき庭木の病気の種類と症状、そしてそれぞれの対策について詳しく解説します。見分け方のポイントや予防策も紹介しているので、ぜひ参考にして美しい庭を守りましょう。


庭木の病気の種類と症状


根の場合

根腐れ

根腐れが進行すると、植物の根本が黒く変色したり、土から異臭がしたり、カビが生えたりします。これらの症状が見られた場合は、根腐れが進行している可能性が高いです。


立ち枯れ

庭木の立ち枯れ病は、土壌中の病原菌が原因で起こる病気です。立ち枯れ病になると、植物の生育が不良になり、葉が黄色く変色し、株全体が立ち枯れを起こします。最終的には、株の地面付近が褐色になり、茎が腐って壊死してしまうこともあります。



根頭癌腫病

庭木の根頭癌腫病は、土壌中の細菌が原因で起こる病気です。この病気は、地中の根や地表の株元の箇所に大きなこぶを作るのが特徴です。こぶは時間の経過とともに大きくなり、植物の成長を妨げたり、枯死させてしまうこともあります。


ナラタケ病

庭木のナラタケ病は、ナラタケというキノコが根に寄生することで起こる病気です。ナラタケは、ヒノキ、ケヤキ、マツなどの針葉樹や広葉樹に寄生することが多く、寄生されると木が弱っていきます。



葉・花・果実の症状


すす病

庭木のすす病は、カビの一種であるすす病菌が原因で起こる病気です。すす病の病原菌は、アブラムシ、カイガラムシ、コナジラミなどの排泄物である甘露を栄養源として繁殖します。すす病の主な症状は、葉や茎、果実が黒いすすのようなもので覆われることです。症状が進行すると、光合成が阻害され、植物の生育が悪くなったり、枯死してしまうこともあります。すす病の原因としては、高温多湿、日当たりが悪い、風通しが悪いことが考えられます。


斑点病

斑点病の主な症状は、葉に褐色の小さな斑点ができることです。斑点は最初は小さく目立たないのですが、徐々に拡大し、周りの葉に広がっていきます。病斑が大きくなると、葉が黄色くなったり、枯れてしまったりすることもあります。梅雨時期や秋雨時期に発生しやすくなります。


うどんこ病

うどんこ病の主な症状は、葉に白い粉のような膜が張ることです。最初は小さな斑点として現れますが、徐々に拡大し、葉全体を覆ってしまうこともあります。膜が厚くなると、葉は黄色くなったり、変形したり、枯れてしまったりすることもあります。


縮葉病

若い葉が変色し縮れたり、火ぶくれ状になったりする症状が現れます。3〜4月の新葉が展開する時期に、低温と多雨が続くと発生しやすくなります。


炭疽病

葉に褐色や灰色の斑点ができ、病状が進行すると斑点が拡大し、腐敗して穴が開いてしまいます。



幹・枝の症状


てんぐ巣病

カビの一種が原因で発生するこの病気は、まるで異形の怪物のように、株元や幹から無数の細い小枝を生やし、美しい庭木を蝕んでいきます。放置すれば、感染した枝は衰弱し、枯死してしまうこともあるのです。


こぶ病

こぶは、最初は小さく目立ちませんが、徐々に大きくなり、表面がざらざらした褐色や灰褐色のこぶが形成されます。樹木の生育を阻害し、美観を損ねるようになります。さらに、病状が進行すると、枝が折れたり、枯死したりすることもあります。


胴枯病

胴枯病は、樹木の枝や幹に発生する病気です。病原菌が樹木に侵入し、導管を塞いでしまうことで、水や養分の流れを阻害します。初期症状としては、樹木の枝や幹に赤褐色の小さな隆起が大量に形成されます。その後、隆起は徐々に拡大し、幹に裂け目が生じます。


害虫が発生している場合


アブラムシ

アブラムシは、ほとんどの木に発生する小さな虫で、新芽や新葉、花のつぼみや茎などに群生します。そして、植物の汁を吸って成長するため、植物の生育を阻害してしまうのです。

庭木の中でも、ウメ、モミジ、サルスベリ、ゲッケイジュなどの樹木は、アブラムシが発生しやすいと言われています。これらの樹木を育てている方は、特に注意が必要です。


カイガラムシ

カイガラムシは、1mm〜3mm程の小さな白い虫です。葉や茎に付着し、植物の汁を吸って成長します。被害が大きくなると、新しい葉が出なかったり、枯れてしまうこともあります。カイガラムシは、夏に繫殖期を迎えます。果樹や観葉植物など、多くの植物に発生します。


毛虫


チャドクガ

発生時期:4月~6月、8月~10月

生息植物:椿、サザンカ、茶などツバキ科の植物

被害:皮膚に触れると強いかゆみを引き起こす

チャドクガは、毒針毛を持つ毛虫です。毛虫に触れたり、毒針毛が皮膚に刺さったりすると、激しいかゆみを引き起こします。場合によっては、発疹や腫れなどの症状が現れることもあります。


イラガ

発生時期:6月~9月

生息植物:柿、桜、梅、カエデなど数多くの樹木

被害:イラガのトゲに触れると激しい痛みを伴う

イラガは、体全体に鋭いトゲを持つ毛虫です。トゲに触れると、激しい痛みを感じます。場合によっては、化膿してしまうこともあります。


マイマイガ

発生時期:4月~7月

生息植物:どこにでも

被害:約10年周期で大量発生し、大量発生すると2~3年は住み着く。マイマイガは、大量発生することで知られる毛虫です。大量発生すると、庭木の葉を全て食い尽くしてしまうこともあります。


庭木を病気にさせない対策・予防

殺菌剤の使用


求める効果で選ぶ

殺菌剤は、大きく分けて3種類に分類されます。


殺虫剤

病気の基になる害虫を撃退する薬剤です。アブラムシやカイガラムシなどの害虫被害が増えてきたら、殺虫剤での対策が必要になります。


殺菌剤

病気を治療する薬剤です。菌の繫殖を防ぎ、病気の予防にも働きかけます。


殺虫殺菌剤

殺虫剤と殺菌剤の両方の効果を併せ持った薬剤です。害虫を駆除する働きと、病気の予防・治療をする働きを同時に持ちます。

上記のように薬剤にも様々な種類が存在しており、対応している樹種や病気も異なってくるので確認が必要になります。


土壌の改良

土壌改良を行う前に、まず庭の土がどんな状態なのかを把握する必要があります。土壌診断では、以下の項目をチェックします。


土壌診断

土壌のpH

土壌のpHは、酸性、中性、アルカリ性のいずれかです。植物はそれぞれ適したpH範囲があるため、土壌のpHが適正範囲から外れている場合は、調整する必要があります。


土壌の栄養状態

土壌中の窒素、リン酸、カリウムなどの栄養素の量が適切かどうかをチェックします。栄養不足の場合は、肥料を施すことで改善することができます。


土壌の構造

土壌が固まっていないか、透水性が悪くないかなどをチェックします。土壌の構造が悪く排水が悪い場合は、有機質資材をすき込むことで改善することができます。


庭木の病気対策は満湧園にお任せください!

満湧園は大阪市平野区を拠点に大阪、神戸市、京都市、奈良市、和歌山市で植栽管理、造園工事、植物販売を手掛けています。マンション、法人の外構植栽、戸建てのお庭まで、庭木や花壇などの植栽管理を行っています。定期的な剪定や施肥、病害虫の防除など、植物の健全な成長をサポートいたします。また、庭木の伐採や植替などのご相談にも対応しております。株式会社満湧園は、お客様の満足を第一に考え、常に高品質なサービスを提供しています。植栽管理をお考えの方は、ぜひ一度お問い合わせください。