”観葉植物は屋内で楽しむ植物”と思われている方も多いのではないでしょうか。
実際には観葉植物の中には屋外で育てることができる品種もたくさんあります。
さらに、そのような品種の中には地植え(ガーデニング)に適している品種も。
”地植えの方がよく”育つという植物もあるので、ガーデニングを楽しみたい方はぜひこちらを参考にしていただければ、屋外でも元気に観葉植物を育てることができるでしょう。
この記事では併せて、観葉植物を屋外で育てる際のポイント、また冬の越し方を紹介していきます。
最後に地植えにオススメの観葉植物を紹介しておりますのでぜひ、ご参照ください。
観葉植物はもとは屋外(自然界)で育っていた
最近では観葉植物と言えば、屋内で楽しむことが主流となっています。しかしもともとは自然界に自生していた植物であり、後に屋内で観賞できるように改良されてきた植物なのです。
それぞれの観葉植物の原産地は異なり、ゆえにその特性は地域の気候によって異なります。
一般的には温暖な地域に自生する植物ですが、熱帯雨林に自生する品種は湿気を好み、反対に砂漠地帯に自生する品種は乾燥にも寒暖差にも強いという特性を持ちます。
屋外で観葉植物を育てるポイント
比較的温暖な日本では、いくつかのポイントを抑えれば、屋外でも十分に観葉植物を楽しむことができます。
1.直射日光に注意する
観葉植物を屋外で管理する場合には、午前中は日光が当たり、午後からは日陰になるような半日陰の場所が最適でしょう。
午前中の柔らかい陽ざしは植物にとって負担が少なく、反対に午後からのきつい陽ざし、特に西日は葉焼けや水切れ、また夏の厳しい暑さの際には蒸れによる根腐れを起こしてしまう可能性があります。
どうしても直射日光が当たってしまう場合は、すだれを設置し日陰をつくる、もしくは午後は室内に移動する、といった工夫が必要になります。
2.害虫対策を行う
屋外で植物を管理すると、アブラムシやハダニなどの害虫の発生リスクが上がります。
特に乾燥しやすい環境ではハダニやアブラムシが涌きやすく、さらに土に腐葉土などの有機物が入っていると、コバエやハエが発生しやすくなります。
その他にも風に乗って飛んできたカイガラムシが植木に付くこともあります。
このような害虫の発生を防ぐために、葉が乾燥しないように葉水を行うと良いでしょう。
3.水やりの頻度を季節によって工夫する
屋外での植物の管理時にはお水の頻度に注意しましょう。
冬場はお水を与え過ぎると、根腐れや凍傷を起こす可能性があります。
観葉植物は15℃を下回ると活動を低下させます。
それに伴い根から水分を吸い上げる力も弱まりますので、生育期に比べあまり水分を必要としません。
生育期と同じ要領でお水を与えていると、気づかないうちに与え過ぎとなり、根腐れを起こしてしまっているという事態に。
冬場の水やりは、夕方以降に行うと凍結する可能性があるため気温が高いお昼の時間帯に行うのがおすすめです。
一方で春~夏の暖かい時期には、観葉植物は生育期に入るためお水をたくさん必要とします。
土を触ってみて乾燥していたら、しっかりとお水を与えるようにしましょう。
近年の夏は酷暑で非常に暑く、土が乾くのも早いので今まで言われていたような”2~3日に一度”では足りない可能性があります。ご自身の手で触って確かめるようにしてください。
なお、水やりや葉水を行うタイミングは、水温が上昇しやすい日中を避けて、朝と夕方の涼しい時間帯が良いです。
4.地植え
地植えをすると元気によく育つ植物を選ぶのも屋外で観葉植物を楽しむためのポイントです。
比較的暖かい地域であれば、地植えで観葉植物を楽しむことができます。
地植えでは植物はより大きく立派に育ち、自分好みのガーデンを造って楽しめるのも魅力の一つだと言えるでしょう。
最近では乾燥地帯の自然を再現したお庭で、多肉植物やサボテン、アガベ、ユッカ、ヤシの木などの乾燥に強い植物を用いたドライガーデンが流行しており、関東方面の施設や自宅でも急速にドライガーデンが取り入れられるようになってきています。
5.冬越し
前述したように観葉植物は原産地が異なるため、耐寒温度も異なります。よって、植物に応じた寒さ対策を施しましょう。
鉢植えで管理する場合、冷え込む時間帯は屋内に移動すると良いでしょう。
ガーデニング(地植え)の場合は、寒冷紗(かんれいしゃ)や不織布をかける、ワラやコモ、ジュート袋などを用いて幹から葉全体を巻いて防寒する、または簡易ビニールハウスの利用もオススメです。
簡易ビニールハウスを設置すれば、乾燥や直射日光、また害虫の発生も防ぐことができます。
外気温が0度を下回る際には、断水し植物を休眠させた方が良い場合もあります。
次に紹介する地植えにオススメの観葉植物は、5℃~−10℃程度まで(地植えした場合)なら耐えられるというものになっております。
お庭の環境に合ったものを選んでみてください。
地植えにオススメの観葉植物
地植え(ガーデニング)で育てる観葉植物は、寒暖差や湿度など、屋外の環境変化に強い品種がオススメです。
ソテツ
ソテツ(蘇鉄)は日本西部に自生し、暑さや乾燥に強く、ある程度の耐寒性も備える植物です。
耐寒温度は5℃。
鉢植えの場合は、室内に取り込み、地植えの場合は、関東以西では対策なしでも越冬できます。
寒さの厳しい地域では葉を落とし休眠するので、ワラやコモで覆うなどの対策が必要です。
フェニックス・ロべレニー
通称ロベは寒さに強く、0℃程度の気温でも耐えることができます。
ソテツ同様、関東以西では地植えでも育てることができ、−1~2℃程度なら対策なしに越冬することが可能です。
またコモ巻きなどの防寒対策を施せば、ー4~5℃程度まで耐えられます。
鉢植えで管理する場合には、12月頃には室内で管理するのが安心でしょう。
オリーブ
地植えの場合、冬場は水をあげなくてもほとんど問題はありません。
オリーブは、日差しと水はけの良い土地、すなわち乾燥を好みます。さらに冬場は成長がとまるため、水分を必要としないからです。
鉢植えの場合は、週に1回の水やりを日中に行うようにしましょう。
ユーカリ
ユーカリも寒さに強く、最低-5℃、品種によっては-15℃まで耐えることができるものもあります。
オリーブと同様、乾燥気味で管理します。
ユッカ
北アメリカから中南米を中心に自生するユッカは、寒さと乾燥にも強く丈夫なので地植えに向いています。
ユッカもやはり、冬場はお水やりを控える方が良いでしょう。
0℃を下回る際には寒さで根が傷まないように土の上に腐葉土や敷き藁などを敷いて防寒します。
コルジリネ・レッドスター
コルジリネ・レッドスターは寒さに強く、関東甲信越以南では地植えで冬越しすることができます。
耐寒温度は-5℃程度。
-5℃以下になる場合や強い霜や雪が降る場合は、防寒対策が必要になります。
雪が降るような寒冷地域では、冬場は葉をまとめてくくってあげると良いでしょう。
シマトネリコ
シマトネリコは中国南部~沖縄を原産とする観葉植物。
-5℃程度までなら地植えで育てることが可能ですが、それを下回る場合はマルチングや寒冷紗などで防寒しましょう。
なお、シマトネリコは乾燥に弱い植物なので、冬場でもお水を与えます。
目安としては土が白っぽくなり、完全に乾ききったら鉢底から溢れるくらいにたっぷりのお水をあげましょう。
ゴールドクレスト
ゴールドクレストは耐寒性が0度程度で、関東以西では地植えで越冬可能です。
地植えの際は、風通しの良い場所を選びましょう。
ゴールドクレストもシマトネリコ同様、土が乾いたらしっかり水やりをすることが大切です。
アカシア・ブルーブッシュ
アカシア・ブルーブッシュは寒さに強く、‐5℃以下でも耐えることができます。
寒さで根が傷まないように根元を腐葉土や敷き藁などをマルチングをするなどの防寒対策はしてあげた方が安心です。
アガベ
アガベは品種が多く、耐寒性と耐暑性に優れた品種であれば、地植えで育てることができます。
地植えで育てたほうが水やりなどの手間も減り、なにより成長を止めることなく綺麗に立派に育てることができます。
以下にあげる品種は丈夫で地植えにオススメです。
吉祥天
吉祥天錦
パリートランカータ
オバティフォリア
アメリカーナ
サルミアナ
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