室内の観葉植物も凍える!? 冷害から守る冬越し対策とは

師走に入ると一気に空気が冷え込み、家の中にいるのに、どこか寒さを感じるといったことはないでしょうか。

そういった環境下では、熱帯地域を原産とする観葉植物は冬の厳しい寒さをストレスと感じて弱ってしまいます。

「暖房の効いた室内で管理するから大丈夫」と思い、冬越しに失敗したことがある方は少なくないはず。

観葉植物は暖かい屋内であっても、意外と冷害の影響を受けることがあるのです。

では、どのようにしてそれらを守ることができるのでしょうか?

今回は、室内の観葉植物が冬を乗り切るための対策について詳しく解説します。


観葉植物にとって冷害は大きなストレス

観葉植物における冷害とは、主に低温によって引き起こされるストレスや傷害のことを指します。

高温多湿を好む多くの観葉植物は、温度が10℃を下回ってくると、生理機能が低下し、最終的には枯れてしまうことも。

このような状態は冬場によく見られるため、特に注意が必要です。


冷害が観葉植物にもたらす影響

葉が変色したり、落葉したり、成長が鈍化したり、冷害が及ぼす影響は様々です。

また、土が常に濡れている状態では寒さにより根が凍り、水分を吸収する能力が低下するため、植物全体の健康に悪影響を及ぼします。

このような状態になると、回復させるのが難しいため、冷害に注意を払うことが重要です。


どのくらいの温度が冷害を引き起こすのか?

室内の観葉植物は通常、10~15℃以下になると冷害のリスクが高まります。

特に、耐寒性のない植物では10℃を下回ると危険です。

この温度を基準に、どの植物が冷害に弱いかを判断することができます。


冷害が発生しやすい環境条件

冷害が発生しやすい環境には、窓際やドア付近、冷たい床などがあります。

これらの場所は冷たい風が直接当たるため、注意が必要です。

特に夜間は冷え込むため、植物を移動させることが望ましいです。


冷害から回復するには?

万が一冷害に遭ってしまった場合、植物を部屋の中央部のなるべく温かく、温度変化の少ない場所へ移動させることが重要です。

また、冬場は水を控え、乾燥気味に管理することで、植物のストレスを軽減することができます。

新しい葉が出てくる春先までは、ゆっくりと様子を見守ることが大切です。


上手な冬越し対策のポイント

植物の選定と管理場所

成功する冬越し対策の第一歩は、植物の選定と管理場所です。

耐寒性のある植物を選ぶことで、冷害のリスクを減少させることができます。

また、植物を置く場所も重要で、窓際などの冷気が直接当たる場所は避け、暖かい場所に移動させることを心掛けましょう。

部屋の中心部に近い場所は、冷気の影響を受けにくく温度変化が少ないため、植物にとってストレスの少ない場所になります。


定期的な温度管理

冬の間は温度管理が非常に重要です。

室内温度が15℃を下回らないように、ヒーターや暖房器具を使用して温度を一定に保ちます。

その際、暖房の風が植物に直接当たらないように注意しましょう。

また乾燥が気になる場合には、加湿器の併用もおすすめです。

観葉植物が快適に過ごせる環境を整えることで、冬越しがスムーズになります。


水やりの工夫

冬の間、観葉植物は休眠期に入り、活動が低下します。

それに伴い、水分の吸収も低下するため、水やりの頻度を減らさないといけません。

土の中の方まで完全に乾燥してから水を与えることを基本にしましょう。

また水を与える際には、土の表面だけではなく、根っこまで十分に水分が届くように、鉢底から流れるまでたっぷりと与えることが重要です。

そうすることで土の中の不純物も流れるため、根腐れを防ぐことにもつながります。


照明の調整

冬は日照時間が短くなるため、照明の調整も重要です。

最近では耐陰性のある植物も多く、暗めの場所でも育つ場合がありますが、綺麗な色としっかりとした葉を維持するにはやはり光が必要となります。

観葉植物に必要な光を確保するために、LEDライトなどを使って補助的に光を与えることが効果的です。


肥料の与え方

暖かい屋内で管理している観葉植物には冬場に施肥を行っても問題ありません。

しかし、量には注意が必要です。

冬場に施肥を行う場合には、規定よりも少ない、もしくは薄めたものを与えるようにします。

暖かくしている屋内でも、冬場は活動量が下がります。

よって、活動が盛んな夏場と同じ量の肥料を与えていては、植物が吸収しきれずに傷む原因となってしまいます。


冬の栄養管理の重要性

冬場には適切なタイミングで正しく肥料を与えれば植物は元気に冬を越してくれるでしょう。


冬の肥料の選び方

冬は成長が鈍くなるため、肥料の種類や量に注意が必要です。

特に、成分に植物の成長を促進する窒素が多く含まれる肥料は冬場に与えてしまうと逆効果になることがあります。

代わりに、根っこに活力を与えるカリウムやリンを多く含む肥料、もしくは活力剤を選ぶと良いでしょう。


冬の肥料の与え方

冬の間は肥料の頻度を減少させることが基本です。

規定量よりも薄い液肥を2週間に1度のペースで水やりのタイミングに同じ要領で与えます。

肥料を規定量よりも薄めることで活力剤として使用することができます。

そのため、冬場は固型肥料よりも調節が可能な液肥がオススメです。


冬の肥料は元気を取り戻すサポート

冬に栄養が不足すると、観葉植物の成長が鈍化してしまいます。

そのため、寒さに強い植物には少量の液体肥料を与えることで、元気を取り戻すサポートが可能です。


植物の成長状態を定期的に観察し、葉の色や形、全体のボリュームなどをチェックし、何か異常があればすぐに対策を講じるようにしましょう。

自分の植物の性質を理解することが、冬越しの成功につながります。


冷害から観葉植物を守る対策

家の中の配置を見直す

家の中で観葉植物の配置を見直すことで、冷害から守ることができます。特に窓際や冷たい床から遠ざけることが重要です。暖かい部屋や、日当たりの良い場所に移動させてあげましょう。


防寒対策としてのカバー

植物を保護するために、寒い日にはビニールや新聞紙でカバーするのも効果的です。

特に外からの冷気が強い日は、軽く覆ってあげることで温度を保つことができます。


温湿度計の活用

温湿度計を使って、部屋の温度や湿度を管理することもおすすめです。適切な温度と湿度を保つことで、観葉植物が快適に過ごせる環境を整えましょう。


冷気対策としての移動

気温が低い日や、冷たい風が強い日は観葉植物を室内の中心に移動させることで、冷害から守ることができます。特に気温が急激に下がる場合には、柔軟に対応することが大切です。


植物の成長段階を考慮する

冬は植物の成長が遅くなる時期ですが、成長段階を考慮してそれに合わせたケアを行うことが重要です。成長が緩やかな時期には、過剰な手入れを避け、植物が自然に回復できる環境を整えることが必要です。


上記のことを一度試してみて下さい。

冬越しの対策を行っても、必ずしも成功するわけではありません。

失敗を恐れず、何度も挑戦することが大切です。

その中で学び、次回の冬越しに生かすことができます。

観葉植物を育てることは手間がかかりますが、その分楽しさも大きいです。

成長を見守ることで、愛着が湧き、植物のケアが楽しくなるでしょう。

冬を乗り越えたときの達成感は格別です。


観葉植物のことなら株式会社満湧園にお任せ下さい

観葉植物を冬越しさせるためには、冷害の理解と対策が不可欠です。

冷害がどのように植物に影響を与えるのかを知ることで、より良いケアができるようになります。

また、冬越し対策として、適切な配置や温度管理、栄養管理が重要です。

特に、植物の種類に応じたケアが鍵を握ります。

早めの準備や失敗を恐れない心構えも大切で、植物との関係を深めることができるでしょう。最終的には、観葉植物を大切に育てることが自分自身にも喜びをもたらすのです。

冬の寒さは厳しいですが、適切な対策を講じることで、観葉植物たちは無事に冬を越すことができます。

皆さんの観葉植物も、この冬を元気に乗り越えられるよう、心を込めてケアをしてあげてください。


満湧園は大阪市平野区を拠点に大阪、神戸市、京都市、奈良市、和歌山市で植栽管理、造園工事、植物販売を手掛けています。

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