晩春の京都仙洞御所

京都仙洞御所は、江戸時代の始め、皇位を退かれた後水尾上皇の御所として建てられました。その後何度か火災と再建が行われましたが、現在は建物はなく庭園が残されています。

庭園は小堀遠州作の回遊式庭園となっており、北池と南池をめぐりながら、季節折々の変化に富んだ風景が楽しめます。


ちなみに修学院離宮は同じ後水尾上皇により造営された山荘となります。また修学院離宮造営の前に造営した圓通寺庭園は京都を代表する借景庭園の一つとされます。


圓通寺庭園


よほど庭園がお好きだったみたいですね。



大宮御所は1867年に造営され、明治5年(1872)まで英照皇太后のお住まいでした。

その後は天皇皇后両陛下や皇太子同妃殿下が入洛された際の御宿舎になっていました。


立派な赤松


一足踏み入れると、新緑が映える静かな大庭園が広がっておりました。感嘆が出るくらい綺麗な庭園です。


北池



南池


八ツ橋にある藤棚も綺麗ですが周りの風景もまた素晴らしい。

対岸にもみじ橋と滝

キリシマツツジも綺麗に咲いてました。

八ツ橋から西岸に100m、幅7〜12mと長い州浜があります。石一個米一升と引き換えにかき集めたと言われます。


8の字に回ってきて北池に戻ってきます。


仙洞御所の仙洞とは仙人の住居という意味を持ちますが、それに相応しい名園です。

1時間案内を聞きながら回ってきましたが、どこを見ても綺麗な庭園です。また、秋の紅葉の時期にも訪れたい場所です。