ガーデニングをしている方は庭木の冬越しについて悩まれることでしょう。
うまく冬越しができれば来年もまた綺麗なお庭を楽しむことができます。
冬越しの一つのポイントとして「寒肥」というものがあるのをご存知でしょうか。
名前からも冬の寒い時期に肥料を与えるのだろうということは想像がつくと思います。
お家の中で楽しむ観葉植物は基本的には生育期に肥料を与えますが、庭木には実は冬に施肥を行うことで翌年も元気に育ってくれるのです。
この記事では冬に行う「寒肥」について、いつ頃どのように行うのが良いのか、またオススメの肥料について解説します。
この記事を読むことできっと来年も植物が元気に育ってくれることでしょう。
寒肥とは春の萌芽のための肥料
植物が休眠する冬場に施す肥料のことを寒肥(かんごえ)と言い、庭木の施肥の中でも最も大切なものです。
これは冬の間に春に新芽を出す準備がすでに根元で進んでいるために行われる施肥になります。
新芽が地上に出だす春に与えるのでは間に合いません。
寒肥では、活動を始める根っこに栄養を与え、春の萌芽に備えます。
寒肥を行う時期
寒肥は12月末~1月の初め頃に行います。
この際に与える肥料は有機質肥料で、微生物によりゆっくりと分解されるので、12月末~1月初め頃に与えることで、活動を始めるときにちょうど効き目を発揮します。
上記の時期を過ぎて2月頃に寒肥を行う際には、効き目が早い化成肥料を用いると良いでしょう。
寒肥の方法
根っこに効率よく吸収させるために、根っこの先端部分に施すのが最適です。
高木の場合
ヒメシャラ、ハナミズキ、モクレン、カエデなど
根の先端部は樹冠の枝先の下あたり分布しているので、この部分を中心に円を描くように浅く地表を掘り起こして土に肥料を混ぜます。
壺肥と言って植木の周りに6~8か所を掘って肥料を埋める方法で、穴を掘る手間が最小限で済む割に、高い効果が期待できるのでオススメです。
【分量】 有機質肥料 約600g/樹木1本
化成肥料 約200g/樹木1本
低木の場合
ツツジ、サツキ、アオキ、ユキヤナギ、アジサイなど
根は狭い範囲に固まっているので、株の上から振りかけるように施します。
【分量】有機質肥料 約60g/樹木1本
化成肥料 約20g/樹木1本
寒肥を行う際のポイント
1.鉢植えではなく、地植えの植物に与える
2.雪が降る地域では雪解けの季節になってから与える(即効性のある化成肥料を)
3.つぼみが見られた場合には与えません
オススメの寒肥
寒肥には、春の萌芽の時期に効果が出るようにするため、ゆっくりと時間をかけて効き目を発揮する有機質肥料を使用するのがオススメです。
有機質肥料とは、油かすや骨粉などの動植物から出る有機物を原材料とする肥料です。
微生物によって分解され、植物に作用します。
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