冬になると寒さが厳しくなり、植物を育てている方にとってとても心配な季節の到来となります。
「お水はどのくらいの頻度で与えたらいいか」
「日光の当て方はどうか」
「肥料は与えるべきか」など心配事は尽きずという方も多いはず。
そんな心配の多い季節でも、ポイントを抑えれば観葉植物を元気に育てることができます。
今回は、寒さに負けずに元気な観葉植物を育てるための方法を、いくつかのポイントに分けてご紹介します。
冬でも緑を楽しむためのヒントが盛りだくさんですので、ぜひ参考にしてください!
適切な植物を選ぶポイント
冬の寒い時期に植物を新しく迎えるならいくつかのポイント抑えておくと、比較的枯らすことなく元気に育てることができます。
1.冬に強い観葉植物を選ぶ
観葉植物を選ぶ際には、冬に強い種類を選ぶことが重要です。
例えば、スパティフィラムやポトス、サンスベリア、ユッカなどは、寒さに比較的強く、冬でも元気に育ちます。
特に、サンスベリアは低光量でも育つため、冬の薄暗い場所にも適しています。
2.光の条件を考慮する
光の条件も植物選びには欠かせません。
日当たりの良い場所で管理するのか、やや暗めの場所で管理するのかによっても選ぶ品種は異なります。
さらに冬の日照時間は夏に比べるとかなり短くなるため、植物を迎える前に管理場所を考えておくと良いかもしれません。
もう一点注意しておきたいのが、冬場でも直射日光が強すぎると葉焼けを起こすことも。
適度な遮光にて明るさを保つようにしましょう。
3.温度に気を付ける
寒さに強い植物とは言え、冷気に直接さらされると良くありません。
さらに植物は温度変化にも弱く、日中と朝晩の温度差をストレスと感じてしまい、弱る原因になります。
室内の温度は10度以上を保つように心がけ、なるべく温かく、温度変化の少ない部屋の中央部分で管理してあげるのが良いでしょう。
室温を適切にキープすることで、植物が元気に育つ環境を提供できます。
4.水はけの良い土を選ぶ
冬は湿度が低く、土が乾燥しやすいですが、逆に水分をため込みすぎると根腐れの原因となります。
水はけの良い土を選ぶことで、根が健康に育つ環境を整えます。
市販の観葉植物用の土を利用するのも一つの手です。
しっかりと土が乾燥しているのを確認してからたっぷりのお水を与えるようにして下さい。
5.観葉植物の特性を理解する
それぞれの観葉植物には特性があります。
冬に新しい植物を迎える場合には寒さに強い耐寒性のある植物を選ぶのはもちろんのことですが、もう一点注意したいのが乾燥を好むかということです。
これを知らずに土の上面が乾いたらお水を与えるという方法ですべての植物に一色単にお水を与えていると乾燥に強い植物は根腐れを起こしやすくなります。
例えば、パキラやペペロミアなどは乾燥を好むため、土の中心部までしっかり乾燥してからお水を与えるのが良いです。
植物の特性を理解することで、適切な育て方が見えてきます。
冬の育成環境の整え方
冬に観葉植物を育てる際の一番のポイントは、適切な環境を整えることです。
特に温度や湿度、光の条件を見直すことが大切です。
1.室内環境の温度管理
観葉植物を冬に元気に育てるためには、室内の温度管理が欠かせません。
温度は15℃以上を目指しますが、寒さに強い品種であれば、5℃程度でも耐えれることができます。
特に寒さが厳しい日には温度計でチェックしてみると良いでしょう。
また植物は急激な温度変化にも弱いです。
エアコンや暖房を利用しつつも、温度変化の幅が大きくならないように注意しましょう。
2.湿度を保つ工夫
一般的に高温多湿を好む観葉植物であり、一定の湿度が必要です。
乾燥しやすい冬場には加湿器を使ったり、植物の近くに水を張った皿を置いたりすることで、周囲の湿度を上げるなどの工夫を施しましょう。
湿度を保つことは植物の健康を維持することに繋がります。
3.明るい場所を選ぶ
冬は日照時間が短くなるため、できるだけ明るい場所を選ぶことが大切です。
特に南向きの窓際は日光を好む植物にとって最適の場所です。
ただし真冬の窓際はかなり冷え込むので暖かい日中に置くなど工夫が必要です。
どうしても日が当たりにくい場所で管理するなどの場合には、植物用のLEDライトを活用するのもおすすめです。
4.風通しの良さを大切に
冬でも風通しは非常に重要です。
風が通ることで、葉を覆う空気を動かし、呼吸をしやすくします。
窓を開ける、もしくはサーキュレーターを使用するなど、定期的に部屋の換気を行い、空気が循環するようにしましょう。
ただし、風が植物に直接当たるのは避けてください。
風通しの良さは病害虫の予防にも役立ち、一石二鳥です。
5.置き場所の工夫
観葉植物は、置き場所によって成長が大きく変わります。
冷たい床の上への直置きや、暖房の真下、真冬の窓辺などは避け、安定した温度の場所に置くことで、植物にとって理想的な環境を整えてあげることが大切です。
冬の適切な水やりの方法
冬場の水やりは植物の種類や環境によっても異なるため、毎日の様子を観察し、必要に応じて調整することがポイントです。
冬の水やりのタイミング
冬場は植物の成長が鈍くなるため、水やりの頻度を減らしましょう。
土が完全に乾いてから水をあげる「乾燥気味」を意識することが大切です。
水やりのタイミングを見極めることで、根腐れを防ぎます。
水やりの方法
水は優しく、全体に行き渡るようにたっぷりと与えます。
頻度は減らしますが、与える際には鉢底から水が流れるまで水やりすることが重要です。
そうすることで土に溜まる不純物も流れ、根が傷むのを防ぎます。
水を与えた後は受け皿や鉢カバーに溜まらないように、必ず水を捨ててください。
水温に注意
冷たい水を直接与えるのは避け、常温の水を使うことがポイントです。急激な温度変化は、植物にストレスを与える原因となります。水温をしっかり確認してから与えることを心がけましょう。
霧吹きでの加湿・葉水
冬は空気が乾燥しているため、霧吹きを使って葉の表面を湿らせる葉水が効果的です。
特に乾燥した室内では、この方法が植物にとって非常に有効です。
葉水を行う際は葉から水がぽたぽたと落ちる程度にしっかり行いましょう。
軽く吹きかけた程度の葉水は効果がありません。
水分の過不足チェック
植物の葉が元気がなくなったり、色が変わってきた場合は、水分が足りないサインかもしれません。
また植物の根元が茶色くなってきている場合には根腐れを疑いましょう。
日々の観察を怠らず、植物の様子をよくチェックすることが重要です。
冬の肥料の与え方
植物の成長がゆっくりになる冬場には肥料の与え方にも一工夫が必要です。
冬の肥料は控えめに
冬場も肥料は必要です。
冬は植物にとって休眠期になるので、与えなくてよいという表記が目立ちますが、それはあくまでも寒い環境で管理する場合。
暖房のきいた温かい屋内で管理する場合には適量の肥料を与えた方が元気に育ちます。
冬は成長が鈍化するため、肥料の量は控えめに。
特に、液体肥料などを使用する際は、通常の半分程度に薄めて与えると良いでしょう。
2週間に1度程度の頻度で与えます。
植物にストレスをかけず、必要な栄養を補給することが大切です。
栄養バランスを考慮する
観葉植物の種類によって、必要な栄養素は異なります。
特に冬は成長が停滞するため、窒素、リン酸、カリウムのバランスを考えて肥料を与えることが大切です。
窒素:つやのある綺麗なグリーンの葉に成長促進
リン酸:花や実がなる植物に形成を促進させる
カリウム:根っこに活力を与える
植物の成長を見守る
肥料を与えた後も、植物の様子を見守ることが大切です。
葉が黄色や茶色に変色してきている場合には与えすぎの可能があります。
元気に育っているか、色や形に変化がないかを観察しながら、必要に応じて次の施肥を考えると良いでしょう。
病害虫の防止
冬でも油断してはいけないのが病害虫の対策です。
冬は気温が低くなるため、病害虫の発生が少ないと思われがちですが、油断は禁物です。
特に暖房を使用している部屋では、室内温度が高くなり、逆に害虫が活動しやすい環境になることもあります。
定期的に植物の葉や茎をチェックし、異常がないかを確認することが大切です。
オーガニックな対策を試す
化学薬品を使いたくない方には、オーガニックな対策がおすすめです。
水で薄めた石鹸水を噴霧することで、虫を寄せ付けない効果があります。
健康な植物を育てる
病害虫の発生を防ぐためには、まずは健康な植物を育てることが基本です。
適切な環境管理や水やり、肥料の与え方を見直すことで、病害虫に強い植物を育てることが可能になります。
衛生管理を徹底する
観葉植物を育てる場所の衛生管理も忘れずに行いましょう。
土の表面に落ちた葉や枯れた部分を放置しておくと、病気の原因になります。
こまめに掃除をし、清潔な状態を保つことが大切です。
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冬に観葉植物を育てることは、少しの工夫と注意が必要ですが、できることがたくさんあります。選ぶ植物や育成環境、水やりや肥料の与え方、さらには病害虫の対策など、ポイントを押さえておけば、寒い冬でも元気な観葉植物を楽しむことができます。
観葉植物は、私たちの生活に癒しや癒しの空間をもたらしてくれます。冬の寒さを感じる中でも、グリーンがあるだけで気分が明るくなりますよね。植物とともに過ごす時間は、心を豊かにしてくれます。育て方を工夫し、自分だけの素敵な観葉植物を育ててみてください。あなたの手で育てる植物は、きっと愛着が湧き、成長を見守る楽しみも増えることでしょう。
株式会社満湧園は大阪市平野区を拠点に大阪、神戸市、京都市、奈良市、和歌山市で植栽管理、造園工事、植物販売を手掛けています。
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