「葉の色が薄くなった」はたまた「茶色くなった」
「葉っぱが落ちてしまった、このまま枯れてしまうのか」
「害虫が発生した、どうしたらいいか」
「初めてみる症状だけど、これは何の病気?」 など
観葉植物を永く育てていても、トラブルはつきもの。
植物も生き物であるため、環境が少し変わっても影響が出てしまうほど繊細なのです。
とはいえ、影響が生じたとしても適切な処置をすれば枯れずに回復する場合が多くあります。
環境変化なども、少しずつ慣らしていけば問題ありません。
今回は、観葉植物に発生するトラブルとその症状、またその対処法をご紹介します。
葉に見られる症状
葉がパリパリに
観葉植物の葉っぱがパリパリになると、次第に硬くなってきます。
種類によっては葉っぱが内側へ反る子も。
これは①水不足、②根腐れ、③折れていることが考えられます。
いずれにしてもそのまま放置していると、葉っぱだけではなく植物全体が枯れてしまう可能性があるので、以下の対処法を実践してみて下さい。
①水不足が原因の場合には水やりの頻度を増やしてみましょう。
②根腐れを起こしている場合は黒く腐った根を切り落とし植え替えます。
その後発根促進剤などの活力剤を与えましょう。
③パリパリになった葉の枝元をたどり、折れている部分があれば切り落としましょう。
黒く変色してきた
葉が黒く変色すると、軽く触れるだけでポロポロと葉が取れてきたり、葉自体が柔らかくなってきます。
これは時間が経過すれば落ち着くケースもありますが、そうでない場合もあるので、早めの対処を心がけましょう。
黒くなる原因として考えられるのは①根腐れ、②蒸れです。
①根腐れが考えられる場合には水やりの頻度を減らしましょう。
②蒸れている場合には風通しの良いところに置いて様子を見てみましょう。
白く変色してきた
葉が白く変色する原因は①葉焼け、②ハダニが考えられます。
これらはすぐに枯れるわけではありませんが、健康な葉にも影響を与える可能性があるため、早めの対処が必要です。
①葉焼けが原因の場合には直射日光を避けて管理しましょう。
②ハダニが付いている場合には葉水を行う、木酢液や殺虫剤を散布します。
また鉢ごと水に5〜15分ほど浸すのも効果的です。
葉が黄色くなる
黄色く変色した葉っぱはポロポロと落ちてきます。
一見現在変色している葉だけがそのようになっているだけのようにも見えますが、これからどんどん他の葉に同じように黄色く変色して葉がおちてしまう可能性が高いのですぐに対処してあげましょう。
葉が黄色くなる原因として考えられるのは①古葉、②根の傷み、 ③肥料不足、④根詰まり、⑤低温です。
①古く終わった葉である場合にはその葉を取り除くだけで問題ありません。
②根っこが傷んでいる場合には活力剤を与えましょう。
③栄養が足りていない場合には液体肥料や固形肥料を与えてください。
④根っこが鉢いっぱいになり根詰まりを起こしている場合にはひと回りから二回り、根の張り具合に合わせて大きい鉢に植え替えます。
⑤寒い環境にある場合には暖かい場所で管理しましょう。
葉に傷が生じる
観葉植物は雨風には打たれ強いですが、葉の表面は繊細で傷がつきやすいです。
浅い傷であれば修復される場合もありますが、枯れてしまうことがほとんどです。
葉に傷が生じる原因としては、部屋に対して植物の大きさが合っていない、もしくは導線に植物を置いていることが考えられます。
人や物となるべく接触しないように、部屋に見合ったサイズの植物を置く、また導線になるところには植物を置かないようにしましょう。
葉が垂れる
葉がいつもより垂れているなと感じたら以下の問題が考えらえます。
①冷害、②水不足、③根腐れ、④日光不足。
①冷害に場合には暖かい場所で管理しましょう。
②③の場合には水やりの頻度を改善しましょう。
④日光不足が考えられる場合には定期的に日光浴をさせてあげる必要があります。
葉焼け
日光が大好きな観葉植物ですが、直に強い日差しを浴び続けると葉っぱが焼けてしまいます。
葉焼けを起こすと植物全体が枯れることはありませんが、一度葉焼けを起こした部分は元の状態には戻りません。
真夏の日差しが強い時期にはレースのカーテン越しか、少し窓から離れた直射日光の当たらない場所で管理するようにしましょう。
虫が原因で起こる症状・病気
ハダニ
ハダニが発生していると、葉っぱに白く細い糸のようなものが絡み、葉全体が白っぽく見えます。
放置しておくと全体に広がってしまうので見つけ次第対処しましょう。
ハダニは、約20〜30℃の温かい気温と乾燥している環境を好みます。
したがって乾燥させないために葉水を行うことがハダニの発生予防につながります。
また牛乳や木酢液、殺虫剤を散布することも有効的です。
カイガラムシ
白~茶色をしたカイガラムシは、樹液を吸い、栄養を吸収するため植物を枯らしてしまいます。
カイガラムシが発生していると排泄物により植物は白くベタベタとしているため気付くことができます。
カイガラムシは①すす病や②こうやく病、さらにはアリやアブラムシなどの害虫を誘引する原因になります。
①すす病とはカイガラムシの排泄物により、すす病菌というカビが植物に増殖し、葉が黒いすすで覆われたようになってしまう病気です。
すす病を起こすと生育が遅れ、最悪の場合枯れてしまうこともあります。
②こうやく病はカイガラムシが、カビの仲間であるこうやく病菌と共生することで引き起こされる病気です。
こうやく病では枝や幹の表面に、灰色や茶褐色のフェルトのようなカビが生え、増殖すると生育が衰えて枯れてしまうこともあります。
③カイガラムシの排泄物に含まれる糖分によって、アリやアブラムシが寄ってきます。
これらが原因で植物の生育が衰え、枯れてしまうことがあります。
上記の病気を防ぐためにも、カイガラムシを見つけたらすぐに対処しましょう。
カイガラムシの駆除は幼虫か、成虫かで方法が異なります。
カイガラムシがまだ幼虫の場合は、殺虫剤をはじめ、牛乳や木酢液の散布が効果的です。
しかし成虫になると貝殻のような殻を被り、全身がロウ物質や粉状の物質で覆われるため、殺虫剤などの薬剤が浸透しにくくあまり効果が期待できません。
したがってカイガラムシが成虫である場合にはブラシなどでこすり落とすか虫害箇所を剪定することで対処します。
アブラムシ
アブラムシが直接植物を枯れさせることはあまりないとされています。
しかしアブラムシの排泄物によって、アリを引き寄せたり他の病気を発生させたりする可能性が高いため駆除する必要があります。
アブラムシが発生する原因は、風通しが悪いことや肥料の与えすぎが考えられます。
予防としては風通しの良い場所で管理し、肥料のやり過ぎには注意が必要です。
アブラムシが発生してしまった場合には、殺虫剤を散布し、歯ブラシなどでこすり落としてしまいましょう。
コナジラミ
コナジラミは白く細長い羽をもつ小さな害虫で、葉っぱの裏側から汁を吸うのが特徴です。
コナジラミに侵された植物の葉は色が抜け、白い跡が残ります。
光合成が阻害されるため、植物の生育に悪影響を与えます。
コナジラミが発生する原因は、肥料の与えすぎや乾燥です。
発生を防ぐためにも葉水をおこない、殺虫剤を散布すると良いでしょう。
また黄色の粘着シートの活用もかなり効果が期待されます。
コナジラミは黄色を好むので、そちらに引き寄せられるため植物への大量発生を防ぐことができます。
コバエ
コバエは植物に直接的に影響を及ぼしませんが、繁殖力が非常に高いので大量発生します。
コバエが屋内に発生すると非常に不快なので早めの対処が必要です。
コバエが発生する原因は、風通しが悪かったりお水の与えすぎなどによる多湿が考えられます。
もしくは購入時にすでに土に卵が産みつけられている可能性があり、なかなか完全に防ぐのが難しいのが現状です。
したがって発生を少しでも抑えるためには購入時にすぐに赤玉土などに植え替えるなどした方が無難です。
万一発生した際には鉢ごと水に浸すか、殺虫剤を散布するとよいでしょう。
トビムシ
トビムシは土の分解を促すとも言われており、植物にとっては無害なので問題はありません。
しかし、コバエと同様に大量発生するため早めに対処する方が得策です。
発生する原因は風通しの悪さやお水の与えすぎによる多湿が考えられるので、風通しがよく、日当たりのよい場所で管理し、発生を防ぎます。
万一発生した際には植え替え、殺虫剤を散布しましょう。
その他の病気
観葉植物にも起こり得る病気はいくつか挙げられます。
全てにおいて早めの対処がその後植物が枯れるか回復するかにかかってきます。
植物に何か異変を感じたら早めの対処を心がけましょう。
うどんこ病
うどんこ病はカビが原因で葉っぱに白く粉のような症状が発生する病気です。
うどんこ病にかかると、栄養を吸収されたり、うまく光合成を行えなくなることから、生育に悪影響が生じます。
うどんこ病の原因は風通しの悪さです。
稀に病気の胞子が風で運ばれてきて付着するケースもありますが、室内だと考えにくく、風通しが原因であることがほとんどです。
まずは病気の箇所を切り落とし、日当たりと風通しの良いところで管理しましょう。
酢や重曹を薄めた液や殺虫剤を散布しておくとより良いでしょう。
すす病
カイガラムシが引き起こす病気としても紹介しましたが、すす病は、カビが原因ですすのような黒い粉のようなものが葉っぱに付着する病気です。
すすは次第に広がり、徐々に全体を覆っていきます。
すす病の原因は、ハダニやカイガラムシ、アブラムシなどの害虫による排泄物です。
排泄物にカビ菌が繁殖し、すす病を引き起こします。
対処法は歯ブラシでこすり落とすか病変した葉を切り落とします。
さらに殺虫剤を散布しておくと安心です。
炭そ病
炭そ病はカビの繁殖によって発生する病気で、葉っぱの表面に茶~黒色の斑点が現れ、そこから次第に穴が開き、最終的には枯れてしまいます。
炭そ病の主な原因は、風通しの悪さや水はけの悪さが考えられます。
対処としては、風通しの良いところで管理し、殺虫剤を散布しましょう。
灰色カビ病
灰色カビ病は葉っぱの表面が灰色のカビで覆われる病気です。
放置しておくと株全体に影響を及ぼし、最終的には枯れてしまします。
灰色カビ病の原因も炭そ病と同じく、風通しと水はけの悪さが考えられます。
したがって風通しの良いところで管理し、殺虫剤を散布すると良いでしょう。
斑点病
斑点病は名前の通り、植物の葉っぱや茎に黄色の斑点が現れる病気です。
ここで炭そ病との違いは、斑点病では葉っぱに穴が開きません。
ですが、斑点病もそのまま放置しておくと、株全体が枯れる可能性があります。
斑点病の原因は、カビによるものがほとんどです。
風通しが悪かったり、水はけが悪かったり、外から運ばれてきた胞子が付着したりすることによってカビが増殖し、斑点病を引き起こします。
斑点病でも風通しの良いところで管理し、殺虫剤を散布します。
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どれだけ知識があっても観葉植物は生き物なので、ちょっとした変化で様々な症状を引き起こします。
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