【観葉植物】被害に遭いやすい病害虫によるトラブルl原因・症状・対策

観葉植物を育てていると一度は経験する病害虫によるトラブル。

病害虫が発生すると植物の見た目だけでなく、植物は弱り、病気になってやがて枯れてしまうこともあります。

害虫が発生しているまま放置していると良くなることは無く、繁殖し続けて周りの植物にも被害が及びます。

植物につく病害虫は人やペットにはほぼ被害を及ぼしませんが、さらなる植物の被害を広げないためにも早めの対策を施した方が良いでしょう。

今回は観葉植物に発生する害虫の種類と発生する原因、予防対策、さらに害虫が付きにくい観葉植物の種類などを紹介します。


観葉植物に病害虫が発生する原因

病害虫の発生は特に梅雨の時期~夏に多くなっています。

つまり多くの病害虫が好む条件は観葉植物と同様、高温・多湿を好みます。

このような部屋の温度や湿度などの病害虫が住みやすい条件がそろうとそのまま冬から春と住み続けることがあります。

ではなぜどこからともなく病害虫が発生するのか、と疑問に思われる方は多いと思います。

次に病害虫が発生する原因について解説していきます。

もし当てはまる点があれば、できるだけ早めの対処を施しましょう。


屋外からの侵入

園芸店などの屋外販売店やグリーンハウスで購入した観葉植物には、すでに病害虫やその卵が付いていることがあります。

小さな虫や卵は肉眼ではなかなか気づきにくいのでそのまま屋内に持ち込んでいる可能性があります。

また、ハダニやアブラムシは衣類やカバンなどにも付着しやすいため、人間が室内に持ちこんでしまっている場合もあります。

その他、羽を持つコバエやアブラムシは窓から侵入することも。

一度病害虫が屋内に入り込むと、環境のいい場所では一気に大量発生してしまうので注意が必要です。


生育環境が悪い(温度・湿度・日当たり・風通し)

観葉植物の生育環境において、乾燥しているとアブラムシやハダニが繁殖しやすく、逆に多湿な環境では、コバエが産卵し繁殖し続けます。

さらに日当たりや風通しが悪くても病害虫は発生しやすくなります。

日当たりや風通しの悪い場所で育った植物は、免疫力の弱い株となり、病害虫の被害にもあいやすくなります。


生育の管理が悪い(水やり・施肥・土)

水や肥料の与え過ぎによっても病害虫が発生しやすくなります。

例えば水のやり過ぎでは湿度が高くなり、コバエが寄り付きやすくなります。

また、動植物の残骸を発酵させた腐葉土や油かす、魚粉、骨粉などの有機肥料は、病害虫も好むため寄付ける素となってしまいます。

そして、盲点になりやすいですが、使用している土が古いもの、もしくは安いものであった場合にも消毒処理が十分にされておらずコバエが発生しやすいです。

最悪の場合、土に卵がすでに入っている可能性もあり、条件の良い室内では幼虫がふ化し繁殖することもあります。


病害虫による被害

観葉植物に発生する虫は、大きく害虫と不快害虫の2種類に分類され、このうち害虫は葉の養分を吸い取り植物を弱らせます。

そのため害虫はすぐにでも駆除する必要があります。

観葉植物に害虫を発生させないために、虫の生態を知り、十分に予防することで被害を防ぐことができるでしょう。


ハダニ

コロニーを形成するハダニはクモの一種で、茶褐色をしており、葉裏に寄生します。

葉裏の樹液を吸うため、吸われた部分の葉の色が抜け薄くなります。

被害が全体に及ぶと落葉し、最終的には枯れてしまうことも。

ハダニは高温、過乾燥、肥料不足で発生しやすくなります。


シャワーで株全体を水洗いし、水滴をふき取ってからスプレータイプの薬剤を散布しましょう。


カイガラムシ

ダンゴムシやワラジムシに似たカイガラムシは、植物の茎や枝に固まって付き樹液を吸います。

カイガラムシはベタベタする排泄物をだしますが、これにアリが寄って来たりすす病を起こしたりします。


カイガラムシはの成虫は固いカラに覆われているので、歯ブラシなどでこすり取ってからスプレータイプの薬剤を散布しましょう。

粒タイプのものを土に散布するのも良いでしょう。


アブラムシ

水玉のようなアブラムシは、春に発生しやすく、特に新芽の汁を好むので、植物の茎や枝先に付いていることがほとんどです。

アブラムシに吸われた箇所は縮れたような新葉を出し、植物の生育にも障害をきたします。

さらにカイガラムシと同様、アリを誘引するベタベタの排泄物を出しすす病にかかることもあります。

アブラムシはあっという間に数が増えるので早めの対処が必要です。

アブラムシは歯ブラシでこすり落とすか、牛乳や木酢液を薄めて吹きかけます。


コナジラミ

白いコナジラミは新葉の裏面に集まりやすく、春~秋の気温が高く乾燥した場所に発生します。

飛びまわりながら葉に卵を産みつけ繁殖します。

カイガラムシやアブラムシと同様、甘い排泄物を出し、すす病にかかることも。

大量発生すると株が枯れてしまうこともあるので注意が必要です。

コナジラミは水や太陽の光を嫌うため、水洗いし、水分をふき取った後日光を当てることで繁殖活動が抑えられます。


コバエ

植物に直接的な害は及ぼしませんが、大量に発生し部屋の中を飛び回られると人間にストレスを与えかねません。

コバエは風通しの悪い湿った場所を好み、土の表面に卵を産みます。

成虫になって飛び回ると駆除できないので、土の中にいる幼虫の間に殺虫するのが効果的です。

株全体を15分ほど水に浸す、あるいは表面の土を入れ替えると発生を予防できます。


カビ

梅雨と秋~冬に発生しやすく、カビが発生する場所は植物の生育にとって良くない環境であることがわかります。

カビが付いた個所は切り取り、風通しの良い場所で蒸らさないように管理しましょう。

土にカビがある場合はその表面部分をはぎ取って捨てましょう。


病害虫の発生を予防する対策

病害虫は一度発生すると一気に大量発生してしまうことが多く、発生する前の対策が重要になります。

しっかりと事前の対策をしておくっことによって、快適な観葉植物ライフを楽しむことができるでしょう。


掃除する

観葉植物を購入したら一度掃除をしてから屋内に持ち込みましょう。

販売店で購入した場合、すでに茎や葉に虫が付いている場合があります。

水やりを兼ねてシャワーで洗い流した後タオルなどで拭き取ると、ホコリを落とすだけでなく害虫も落とすことができるので安心です。

シャワーで流す際のポイントは葉裏もしっかりと洗い流すことです。


有機物の匂いを防ぐ

有機質な土や有機肥料には、匂いがあるため害虫が寄ってきやすくなります。

土の表面に無機質な赤玉土や砂利、またココナッツファイバーなどを敷き詰めることで、多少匂いをカバーすることができます。

敷き詰める際には暑さが3〜5cmほどになるように入れることが重要です。

薄いと害虫の侵入を防ぐのにあまり効果を発揮しません。

また肥料を与えすぎないことも害虫を発生させないために重要です。

肥料を与える際はカバー素材の奥に肥料を押し込み、表面から見えないようにしましょう。


忌避剤を散布する

害虫は匂いに敏感であるため、香りの強いハーブや木酢液などの忌避剤の散布が効果的です。

忌避剤はスプレーを2〜3回ほど土に吹きかけることで害虫の発生を軽減することができます。


木酢液は燻製のような独特な匂いあるので、散布後は室内に匂いがこもらないように、屋外に数時間ほど置いてから室内に入れると良いでしょう。


植木鉢を清潔に保つ

観葉植物に発生するコバエは、汚い湿った場所を好みます。

したがって汚れている鉢はコバエの温床となりやすいのです。

鉢の中に落ちた葉はすぐに取り除き、水やりのあとは受け皿に水が溜まったままにならないようにします。


害虫が付きにくい観葉植物を選ぶ

害虫を発生させないために、あらかじめ虫の付きにくい観葉植物を選ぶというのも一つの手段としてあります。

観葉植物の中でも、虫のつきやすいものとそうでないものがあります。

例えばアブラナ科は独特な匂いがあるため、またバラ科は品種改良により害虫の被害にあいやすい傾向があります。

その他、薄い、細かい葉のものや密集した葉をもつ植物は、そうでないものと比べると被害にあう可能性が高くなっています。

反対に多肉植物やゴムの木のように厚い葉をもつ植物は、比較的害虫が付きにくく、被害に遭いにくいとされています。


ハイドロカルチャーで育てる

土の代わりに赤玉土やハイドロカルチャーで育てることができる観葉植物を選べぶことも、土を室内に持ち込む必要がなく、コバエなどの発生を防ぐことができます。


病害虫が発生しにくい観葉植物

サンスベリア

モンステラ

ゴムの木

ドラセナ

アンスリウム など


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